
2025年12月14日、朝の那珂川町は曇りがちで、気温は8℃、体感は7℃と少しひんやりしています。澄んだ冬の空気を感じるこの季節に、心温まる那珂川町の伝統工芸品をご紹介しましょう。今回は、町が誇る『小砂焼(こいさごやき)』の魅力に迫ります✨
那珂川町で息づく伝統の輝き!『小砂焼』の歴史と魅力
那珂川町の豊かな自然の中で育まれてきた小砂焼は、天保元年(1830年)に水戸藩主徳川斉昭公がこの地の陶土を発見したことから始まった、歴史ある焼き物です。水戸藩の殖産興業政策をルーツに持ち、今では「栃木県特産品百選」や「栃木県伝統工芸品」にも選ばれるほど、地域に深く根付いています。
小砂の土を使い、一つ一つ丁寧に作られる作品は、素朴ながらも上品な雰囲気をまとっているのが特徴です。冬の澄んだ里山の風景を思わせるような、静かでいて温かい魅力に満ちています。食卓を彩る器から、暮らしに寄り添う工芸品まで、小砂焼は私たちの日常にそっと彩りを添えてくれることでしょう。
目を奪われる『金結晶』!小砂焼ならではの美しい表情とは?
小砂焼の最大の魅力の一つは、なんといっても「金結晶(きんけっしょう)」と呼ばれる、金色を帯びた黄色の光沢です!✨ まるで星屑が散りばめられたかのような輝きは、本当にうっとりするほどの美しさで、見る人を魅了します。この独特の輝きは、小砂焼ならではの釉薬(ゆうやく)と焼成の技術が織りなす芸術品なんです。
他にも、桃色がかった美しい「辰砂(しんしゃ)」など、窯元や作品によって様々な表情を見せてくれます。土づくりから成形、乾燥、素焼き、釉薬掛け、本焼きまで、全ての工程に職人さんの熟練の技と想いが込められています。同じものは二つとない、まさに一期一会の出会いを楽しめるのも小砂焼の醍醐味ですね😊
冬の那珂川町で、小砂焼に触れる旅へ出かけませんか?
那珂川町には、小砂焼の魅力に直接触れられる窯元がいくつかあります。たとえば「藤田製陶所」さんには、ろくろや手びねり、絵付けの体験ができる「陶遊館」が併設されており、自然豊かな環境の中で、自分だけの小砂焼作りに挑戦することができますよ。ものづくりを通して、小砂焼の奥深さに触れる貴重な体験になるはずです。
また、「峰林館」さんでは古代窯の見学ができたり、「市川窯」さんや「柿窯」さん、「朱雀窯」さんなど、それぞれの窯元で個性豊かな作品に出会えます。枯れ草や落葉樹が冬の風情を醸し出す那珂川町の里山を散策しながら、お気に入りの一品を探したり、作陶体験で心温まる時間を過ごすのも素敵ですよね。
冷たい冬の空気の中、温かいお茶を小砂焼の湯呑でいただく…想像しただけでも、ほっと心が和みます🍵 ぜひ、この冬は那珂川町を訪れて、伝統と温もりが息づく『小砂焼』の魅力に触れてみてくださいね!
※各窯元や陶遊館の最新の営業情報は、お出かけ前に公式サイト等でご確認いただくことをおすすめします。


